お知らせ内容をここに入力できます。 詳しくはこちら

高齢の親にイライラ?会うと喧嘩その要因と対処方法

高齢の親にイライラ?その要因と対処方法
  • URLをコピーしました!
目次

はじめに

久しぶりの帰省で親と会うと、帰省した日は和やかでも、日が経つにつれて親との会話が噛み合わなかったり、思わぬことで言い合いになってしまうことはありませんか?

親の言動に対して苛立ちを感じてしまったり、親のことを考えて行動しているつもりなのにうまくいかず、どう対応していいか分からなくなることもあるでしょう。

これは離れて暮らす親子が久しぶりに会って時間が経過する場合に限らず、同居している場合であればなおさらです。同居していると、物理的により距離が近いぶん、日々のいらだちが積もりやすくなりやすいためです。

ではなぜ、親にイライラしてしまうのでしょう?面倒な喧嘩なんて避けたいはずなのに…

この記事では、親に対してイライラしてしまう真因と心因を探って、解決の道を見つけてゆくためのステップについてお伝えします。親子の対立を回避してイライラの対処方法や具体的な行動についてご紹介していきます。

日々の生活の中で、親との付き合い方に困っている方へ、少しでも役立つ糸口になれますと幸いです。

高齢の親にイライラしてしまう要因

高齢の親に対するイライラの原因として、次のような親の行動がよく挙げられます。

  • 親が何度も同じことを話す
  • 親が何度も同じ質問をする
  • 親が子どもについて小言を言う
  • 親がいきなり怒り出して大声を出す
  • 親がこちらの話を聞かない
  • 親が小さな嘘をつく

高齢親のイライラする行動・その根本的な原因

1. 親が何度も同じことを話す、同じ質問をする

筆者もそうですが、親に何度も同じことを話されたり質問されると、つい「しつこいなぁ」と思ってしまいます。

この何度も同じことを話す、同じ質問をする理由には、次の2つの要因が関係していることを知りました。

  • 親の心配する気持ちが影響
  • 加齢による記憶力や思考力の低下が影響

    親が不安に思ったり心配する気持ちから、確かめたい気持ちが何度も質問してしまう行動となって表れているケース。

    2つ目は、認知機能の低下により同じ話を繰り返してしまうことが多くなるケース。

    いずれの場合も、親が意図して嫌がらせでする行為なのではなく、心配な気持ちの表れだったり脳の老化現象の場合もある、ということなのです。

    2. 親が小言を言う

    親が子どもについて小言を言うのは、心理的・物理的な距離が近いことに起因するようです。特に同居している場合、子がじゅうぶん大人になった年齢であっても子として認識しているため、親は「親らしい存在」でありたいという思いが強い傾向があります。自分が子どもを導く存在であるべき…という無意識がはたらき、しつこい小言や指摘に繋がってしまうのです。

    3. 親が突然怒り出して大声を出す

    筆者の親もそうですが、話の途中でいきなり「もういい!」と激高する、いわゆるキレることが少なくありません。普段から怒りっぽい方もいらっしゃるかとは思いますが、悩んで各所に相談したり調べた経緯があります。

    高齢になると不安感が増幅し、そのことが影響して、些細なことでも感情が爆発してしまい歯止めがきかなくなる要因を知りました。加齢に伴いストレスに対処する適切な方法がわからなくなり、不安を吐き出す手段として感情的になってしまうことが一因なのです。

    4. 親が話を聞かない

    親が子の話を聞こうとしない、聞く耳をもたない態度、子である筆者も親のそのような態度に嫌気がさしてしまいます。そのような態度の原因について、冷静に話している時に親と会話するなかでわかってきたことがあります。

    親にしてみると子の話を聞こうとしており、子を理解しようとする意欲がないわけではなく、自分の意見を伝えたいという思いが強いがゆえの行動のようです。その結果として、相手の話を聞かず、自分の主張を通そうとする、といった行動になってしまうことにつながるようです。

    5. 親が小さな嘘をつく

    嘘をつく必要がないと思われるところで親が自分に嘘をつき、それが嘘と分かった時に嘘をつかれたことへの驚きと悲しさを感じたことを覚えています。

    なぜ嘘をついたのか最初のうちは問いただしていましたが、結局わかりませんでした。各所に相談し、自身で調べたところ、ひとつの解にたどりつきました。

    親が嘘をつく背景には、大人になった子どもに対して後ろめたさや、老化を隠したいという恥ずかしさがあって、自分が年老いたことを認めたくないという心理が、無意識に嘘をつかせてしまうようです。

    嘘をつかれたときを思い出してみると、筆者がつい高齢の母を論破しようとしてしまった直後や、一気に話をまくしたててしまった際の返答で嘘をつかれていました。子ではありますが、大人げなかったな…と反省して、それ以来できるだけ一文を短く、ゆっくり話すように気をつけています。

    高齢の親との喧嘩で感じる罪悪感の正体

    親と喧嘩をした後、罪悪感に苛まれて胸につかえがあるように感じることはありませんか?その罪悪感にはいくつかの理由が存在します。

    • 親の存在が、子ども時代から大きな影響力を持っていたため、逆らうことに抵抗を感じている
    • 子ども時代に親に従うことが多く、対等な立場で話し合うことが苦手
    • 親を「大事にしなくてはならない存在」として見すぎており、対立が避けられないことが負担になる

    親子でおだやかに過ごすための工夫

    親との関係を改善するためには、日々の工夫が必要と感じています。以下のようなステップを実践することで、ちょうど良い親子関係を築ける一歩になるのでは、と提案させて頂きます。

    • 小さい頃の親にされた辛かった思い出を紙に書き出す
      過去の感情を整理するために、親に対する感情を書き出し、客観的に見つめ直すことが役立ちます。
    • 親に話したいだけ話してもらう
      親に自分の気持ちを話してもらうことで、親の心の中にある不安やストレスを理解しやすくなります。聞き手に徹することが重要です。
    • 親の老化現象について、理解しようとする
      親の変化や老化現象を、否定するのではなく受け入れ、どう向き合うかを考えることが必要です。高齢者特有の行動や感情の変化を理解し、それに基づいた対処を心がけましょう。
    • 親に理解したことを伝える
      親に対して、理解しているというメッセージを伝えることで、安心感を与え、心を開いてもらうことができます。
    • 親の心が穏やかになったときに自分のことも話す
      親がリラックスしているときに、自分の気持ちや考えも共有し、親子間の信頼関係を深める時間を過ごしましょう。

    親子でおだやかに過ごすための具体的な解決方法

    もし上記の工夫を実践しても、なかなか状況が改善しない場合や、どのようにすればよく分からないといった場合には、以下の2つの方法を試してみてください。

    1. 物理的距離を置く

    親との距離が近すぎることでストレスが増す場合、物理的に距離を置くことが効果的です。同居している場合は、別居を検討したり、近所に住むことで、お互いに適度な距離を保ちながら関係を改善できます。距離を置くことで、親も子どもも冷静になり、会う頻度を減らして、適度な関係を保つことが可能です。

    2. 心理的距離を置く

    心理的距離を置くことで、親との関係を客観視しやすくなります。たとえば、親が自立していることを認識し、自分も一人の大人であることを伝えることで、心理的な距離を保つことができます。親に対して過度に依存しないことで、対話のバランスを取ることが可能です。

    それでも不安が残る場合の対処法

    1. 専門家のサポートを活用する

    高齢の親との関係が難しくなった場合、専門家の意見を取り入れることも有効です。例えば、介護サービスやデイケア、カウンセリングなどの専門的なサポートを受けることで、親の心身の状態に合わせたケアができます。特に、親が認知症の兆候を見せている場合、早期の対応が重要です。介護サービスや訪問看護の情報を参考に、親の健康状態をしっかり把握することで、不安の要素や原因にたどりつけるはずです。

    2. 家族や第三者を交えた対話

    親との関係が一対一では解決しにくい場合、他の家族や信頼できる第三者を交えた対話を試してみるのも効果的です。親が感情的になりやすい場合、他の家族が間に入ることで、身内以外の人に対する遠慮から、話がスムーズに進むことがあります。また、地域の高齢者支援センターや相談窓口を利用して、親との関係について相談できる専門家に助言を求めるのも一つの手です。

    3. 親との関係における不安をチェックリストで確認

    最後に、自分自身がどこに不安を感じているかを明確にするため、次の項目について確認してみましょう。

    • 親の健康状態に不安を感じていませんか?
    • 親の記憶力や判断力に問題を感じていますか?
    • 親とのコミュニケーションがうまくいかないと感じていますか?
    • 親の行動や言動にストレスを感じていますか?
    • 親の生活全般に対して、介護が必要かどうかを判断する必要を感じていますか?

    上記をひとつずつ確認するなかで、どの部分が不安の原因となっているかについて気づくことができるのではないでしょうか。

    上記で不安と感じる箇所に気づけましたら、より詳細なチェックリストで確認してみましょう。下記のリンクにある記事のチェックリストで気になる項目から是非チェックしてみてください。

    高齢の親は健康?今の状態は?チェックリストで確認してみましょう

    掘り下げてゆくことで、不安の根本要因に辿り着けると思います。

    具体的な行動計画の立て方

    1. 目標を設定する

    まずは、親との関係においてどのような状態を目指したいかを明確にします。例えば、「穏やかに会話ができるようになる」「頻繁な衝突を避ける」「親の健康状態に対する理解を深める」といった具体的な目標を立てましょう。

    2. 小さなステップで改善を目指す

    目標を達成するためには、小さなステップを積み重ねることが大切です。例えば、まずは「親の話をしっかり聞く時間を作る」「親と趣味について話す」「感情的な言い争いにならないように心がける」など、できることから始めてみましょう。

    3. 定期的に振り返りを行う

    親との関係を改善するには時間がかかることもあります。定期的に、自分自身の行動や親とのコミュニケーションを振り返り、改善の余地がある部分を見つけて修正していくことが重要です。家族や第三者の意見も取り入れながら、長期的な視点で取り組むと良いでしょう。

    親子でおだやかに過ごすために

    高齢の親との関係には、感情的な要素が多く絡んできますが、親の行動の背景にある理由を理解し、適切な対応を心がけることで、穏やかな関係を築くことができます。親がイライラさせる言動をしてしまうのは、決して悪意があるわけではなく、加齢や心理的な不安も原因であることが多いのです。

    自分自身の感情を整理し、親の立場を理解する努力を続けることで、苛立ちを抑え、親との良好な関係を築くことができるでしょう。そして、必要に応じて、専門家のサポートや家族の協力を得ながら、無理のない範囲で関係改善に取り組んでください。

    まとめ

    高齢の親に対するイライラは、親子関係におけるよくある問題ですが、その原因を理解し、適切な対処法を実践することで、親子でおだやかに過ごすことが可能です。親の行動の背景には、年齢や心理的な変化が関係しているため、感情的にならず、冷静に対処することが重要です。また、物理的・心理的距離を適切に保ちながら、第三者の助けを借りることで、親子関係をより良い方向に導くことができます。

    親との関係を改善するためには、親の老化や行動の変化を受け入れ、自分自身の感情と向き合いながら、徐々に改善していくことが大切です。

    今回チェックリストで気になるポイントが見つかりましたら、その気づきをぜひ書き出すあるいは携帯のメモ機能に記録してみてください。アウトプットをすることで、その後の対策を具体的に考える行動に移せるはずです。

    その行動を起こすことが親子の関係性が良くなる第一歩と信じています。

    今回ご紹介した対処法やチェックリストを参考にし、少しずつ穏やかな親子関係を築いていきましょう。私も日々苦戦しておりますが…ぜひ一緒にがんばりましょう!

    高齢の親にイライラ?その要因と対処方法

    この記事が気に入ったら
    いいねしてね!

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!
    目次